アサギマダラ
アサギマダラParantica sita niphonicaは透けるような水色の翅をもつ、マダラチョウ科に属する美しい蝶です。
実は国境を越えて注目されている蝶なのです・・・。
20年ほど前から,この蝶についての調査がはじまり,春は日本列島を北上,秋は南下することがわかってきました。現在も日本鱗翅学会のアサギマダラプロジェクトを中心にマーキング調査が行われています。
[特徴]
食草はつる性のガガイモ科(夏はイケマ、冬はキジョランなど)
成虫はヒヨドリバナを好む
長距離移動をする(春は日本列島を北上、秋は南下)
成虫の寿命が長い
体内に有毒物質をもつ(幼虫期の食草が関係)
決まった越冬態がない (愛媛は幼虫越冬)
暑さが苦手で、夏場は標高1000mほどの高地でみられ、秋になると平地や海岸付近でもみられる。
ときに集団をつくることがある
[幼虫のようす]
[成虫]
庭に咲くフジバカマ(キク科)に集まってくることが知られている。
[マーキング調査に参加してみよう]
県内でも調査が行われていますが,瀬戸内を中心にあまりルートや生態がわかっていません。
誰が・いつ・どこでマークをしたかが重要
油性のマジックを使用します。
・標識地(E:愛媛)
・標識日
・標識者
名前はアルファベットと数字の組み合わせなどK.YA1;Yamaguchi Kazumiが標識した1頭目
☆記録用紙に詳しいデータを記入する。
天候・気温・雌雄・蝶の鮮度(青色の具合、傷み具合をみる)
☆マークをしたとき、マークをみかけたときは連絡をください。
2005年石川県から松山に飛来した個体
2007年秋の渡り個体